今回は京都府京都市南区に鎮座する「六孫王神社」をご紹介します。
六孫王神社は清和源氏の始祖「源経基(みなもと-の-つねもと)」を主祭神に祀り、>>多田神社(兵庫県)・壺井八幡宮(大阪府)と合わせて源氏三神社と呼ばれています。
源経基は摂津源氏の開祖である「源頼光」の祖父にあたる人物です。
それでは、六孫王神社へお参りしていきましょう。
六孫王神社の由緒
神社の創建は西暦963年。
主祭神である源経基の死後、嫡男の満仲(みつなか)が経基の墓所を建立し、そこに社殿を築造したのが発祥と伝わります。
読み方は「ろくそんのう-じんじゃ」。
現在社殿が建てられている場所は、経基の邸宅跡地だと言われています。
鎌倉時代には幕府から手厚い加護を受けるも、その後は度重なる戦火や、社域が旧国鉄の買収、東海道新幹線の鉄道用地となるなどして規模が縮小し、現在は決して広い神社ではありません。
しかしながら、今なお本殿裏に経基の廟が現存しているなど、源氏ファンにはたまらない神社でもあります。
社名にある「六孫王」とは、経基が清和天皇の第六皇子・貞純親王(さだずみ-しんのう)の御子であり、清和天皇からみて六男の孫であることに由来しています。
また、>>岡崎神社などと共に京都十六社朱印巡りにも数えられています。
六孫王神社へ参拝
京都府京都市は南区。
JR京都駅を八条口(京都タワーと逆方向の出口)から出て、目の前の八条通りを西に真っ直ぐ約1km進んでいると、四つ角の「八条壬生交差点」に社碑が見えてくるのが「六孫王神社」です。
社碑横の入り口は参拝者用の駐車場入り口になっています。
一の鳥居は駐車場の北側に立っています。
一の鳥居をくぐると右手には六孫王会館(貸し会場)、左手には駐車場があります。
駐車場には20台ほどの駐車場スペースがありますので、平時は駐車場に困ることはないと思います。
そのまま参道を進むと二の鳥居があり、奥には拝殿が見えてきます。
神龍池にかけられた石橋を渡り切ると拝殿が見えてきます。
拝殿横には手水舎がありますので、ここでお清めをしましょう。
ちなみに経基は死の間際に「私は死後、龍神となり邸内の池に住んで子孫繁栄を祈る」と遺言しており、その遺言にある邸内の池こそがこの神龍池だと言われています。
本殿(拝殿)
御祭神:六孫王大神・天照大御神・八幡大神
神龍池を見渡すように建てられた拝殿および本殿は西暦1704年に再建されたものが現存していますが、参拝客は拝殿で参拝します。
写真にあるのは拝殿です。
本殿を直接この目で見ることが出来ないのは残念ですが、当たり前のことながら経基がいなければ頼光も生まれなかったわけですから、頼光ファンの私にとっては感慨深いものがあります。
源頼光の祖父にあたる六孫王大神に二礼・二拍手・一礼にてお参りします。
なお、天照大御神と八幡大神が相殿にて合祀されています。
摂社・誕生水弁財天社
御祭神:市杵島比売命
神龍池にかかる石橋の途中に、経基の嫡男・満仲(頼光の父)の産湯に用いられたとされる湧水(井戸)があります。
その真上に建てられているのが、「誕生水弁財天社」です。
満仲の建育・知育を祈願し、経基が琵琶湖の竹生島(ちくぶ-しま)に鎮座する竹生島神社の弁財天を勧請したのが発祥と伝わります。
残念ながら湧水はすでに枯渇してしまっていますが、誕生水弁財天社の社殿に安置されている弁財天像は弘法大師(空海)の作と言われており、毎年6月13日の1日(9時~17時)だけ御開帳され、この目で直接拝むことが出来ます。
また、弁財天社の脇にある手水舎には龍神様が築造されています。
後ろからその姿を見ると、手水舎に登ろうとする龍神様に、死後に龍神となって子孫繁栄を願った経基が重なるのは、ちょっと私の想像が飛躍しすぎですかね・・・?笑
末社・睦弥稲荷神社
御祭神:稲荷大神
誕生水弁財天社の隣には、睦弥稲荷神社が鎮座しています。
稲荷社ならではの連鳥居が目立ちますので、気付く人はすぐに気付くと思います。
お稲荷様にご縁のある方は、ご挨拶しておきましょう。
その他の境内社
六孫王神社の境内には、他にもいくつか末社が鎮座しています。
資料よると、経基の嫡男である満仲を主祭神とする多田社や、経基の父である貞純親王を祀る貞純社、誕生水弁財天社の勧請元である竹生島社などがあります。
ただし、私が見落としていたのか、社名の分からない末社1社しか見つけることが出来ませんでした。
六孫王神社で頂ける御朱印と受付時間
今回私が頂いた御朱印はコチラ。
皇室にゆかりのある源経基を祀っていることから、清和源氏の家紋に菊の紋の朱印も押されていますね。
初穂料は300円で、本殿横にある社務所にて頂くことが出来ます。
また、六孫王神社オリジナルの御朱印帳もありました。
神龍池にまつわる伝説から、龍神様が描かれたデザインがカッコイイですね!!
社務所では、他にもお守りなどの授与品を頂くことも出来ます。
なお、御朱印を頂くことが出来るのは、社務所が開いている9時~17時となっていますので、ご注意下さい。
六孫王神社へのアクセス方法
六孫王神社へは、車の他、いずれの公共交通機関でも無理なく参拝することが出来ます。
車で参拝する場合は、八条壬生交差点に参拝者用の駐車場(無料)がありますので、そちらをご利用下さい。
JR京都駅を目標に向かうと良いでしょう。
京都水族館から、JRの線路を挟んで反対側に鎮座しています。
電車で参拝する場合は、JR・近鉄・市営地下鉄の京都駅で下車、徒歩15分程度です。
駅から神社までは平坦な道程ですが、京都駅周辺は行き交う人が多く、また車の交通量も多いので、十分に注意して下さい。
バスで参拝する場合は、市バス「六孫王神社前駅」にて下車、徒歩1分です。
まとめ
✔名称
京都十六社 郷社 六孫王神社
✔御祭神
六孫王大神
天照大御神
八幡大神
✔所在地
京都府京都市南区壬生川通八条角
✔営業時間
年中無休 9時~17時(時期により変更)
✔専用駐車場
有
利用料:無料
✔御朱印
有
初穂料:300円
社務所にて頂く
オリジナル御朱印帳あり
✔アクセス方法
車の他、いずれの交通機関でも可
✔公式ホームページ
>>六孫王神社 公式HP
✔その他特記事項
〇主祭神である源経基は源頼光の祖父
〇六孫王神社の南東には東寺、南西には西寺跡がある(どちらも徒歩圏内)
JR「京都駅」から、「六孫王神社」
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