足利尊氏旗揚げの地、篠村八幡宮へ参拝!御朱印とアクセスも

篠村八幡宮足利高氏旗あげの地 神社

今回は京都府亀岡市に鎮座する「篠村八幡宮」をご紹介します。

篠村八幡宮は、室町幕府の初代征夷大将軍である足利尊氏が、鎌倉幕府を倒幕する為に挙兵した地として有名です。

国道9号線の1本北を走る、旧山陰道に面しています。

それでは、篠村八幡宮へお参りしていきましょう。

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篠村八幡宮の由緒

神社の創建は西暦1071年。

読み方は「しのむらはちまんぐう」。

源頼光の弟である清和源氏の祖・源頼信の嫡男、源頼義(よりよし)が誉田八幡宮(大阪府)から勧請して分霊を祭ったのが発祥と伝わります。

>>Fateで人気!源頼光が祭られる多田神社へ!御朱印と時間、アクセスも

西暦1333年に足利尊氏(当時は“高氏”と称していた)が鎌倉幕府を倒幕する為に挙兵した場所でもあります。

源氏が勧請して創建した神社で、源氏が開いた鎌倉幕府の倒幕旗揚げをするとは、なんとも皮肉なものです・・・。

※ただし、足利尊氏の正式な名前は「源尊氏」であり、もともと足利家は清和源氏の流れを汲む一族である。

鎌倉時代が終わって室町時代に入ると、足利尊氏が大願成就を果たした八幡宮として、それ以降、歴代足利将軍からも手厚い寄進を受けて社領は隆盛を誇ります。

しかしながら、応仁の乱(西暦1467年~)の戦火や、戦国時代には明智光秀の丹波侵攻により、その規模は縮小してしまいます。

それでも今なお、境内はサッカー場1面ほどあるため、当時はいかに社領が広大だったかをうかがい知ることが出来ます。

篠村八幡宮へ参拝

京都府亀岡市。

京都市と亀岡市の市境である老ノ坂トンネルを抜け、老ノ坂を下ってすぐの信号がある交差点「王子」を北に入り、旧山陰道(府道402号線)を西進していると、右手に見えてくるのが「篠村八幡宮」です。

一の鳥居は通りから見えにくいのですが、通り沿いに大きな石燈籠が建っていますので、それを目印にすると良いでしょう。

篠村八幡宮石燈籠
※写真は亀岡方面から撮っています。

ただし、府道402号線は午前7時~午前9時までの2時間、一方通行規制の道路となっていますので、亀岡方面から車で向かう場合はご注意下さい。

石燈籠がある交差点を曲がると、すぐ目の前に一の鳥居が見えてきます。

篠村八幡宮一の鳥居

今回は年始に参拝したので門松が飾られていました。

ちなみに八幡宮らしく、鳥居の額にある八幡宮の「八」の字はハトを模しているのが確認出来ます。

篠村八幡宮鳥居の額

篠村八幡宮のハト

鳥居をくぐって境内へと足を踏み入れると、まっすぐな参道が続きます。

篠村八幡宮参道

参道の突き当たりを左に曲がると、社殿が見えてきます。

篠村八幡宮境内1

右手に手水舎がありますので、ここでお清めをしましょう。

篠村八幡宮手水舎

手水舎の向かいには社務所もあります。

篠村八幡宮社務所

お正月ということで、拝殿には華道・弘原未生流家元である「小林秀加」さんによる献花が奉納されていました。

篠村八幡宮拝殿

ちなみに、未生(みしょう)流とは西暦1807年に創設された伝統的な華道流派の1つで、直角二等辺三角形を形どって生けるのが特徴的です。

改めて献花を見てみると、確かに頂点が直角の二等辺三角形になっているのが分かりますね!

篠村八幡宮献花

拝殿の隣には「足利高氏旗あげの地」と刻まれた石碑が建っています。

篠村八幡宮足利高氏旗あげの地

篠村八幡宮境内焚火

旗揚げに際して、足利尊氏が篠村八幡宮に1本の鏑矢を奉納したのですが、付き従う大勢の武将たちも足利尊氏に続いて矢を奉納したそうです。

そして高く積みあがった奉納矢を埋納したと言われる場所が、境内奥にある「矢塚」です。

篠村八幡宮・矢塚

写真を見てもいまいち実感が湧かないかもしれませんが、実際にこの目で見てもあんまり実感は湧きませんでした(笑)

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700年も昔の出来事なので、当たり前といえば当たり前ですが・・・。

「矢塚」は亀岡市史跡に指定されています。

本殿

御祭神:誉田別命・仲哀天皇・神功皇后

篠村八幡宮本殿

本殿は、広大な境内に比べるとかなりこじんまりとした印象を受けますが、祀られている誉田別命は第15代天皇・応神天皇のことです。

様々な神社で御祭神として祭られている「倭姫命(やまとひめのみこと)」と同じ家系に連なる天皇であり、古代日本の伝説的英雄である「日本武尊(やまとたける)」直系の孫にあたります。

合祀されている仲哀天皇は父、神功皇后は母であり、父である仲哀天皇は日本武尊の御子です。

現在、令和の天皇である徳仁(なるひと)様が第126代天皇ですから、10世紀以上かつ100代以上も時代と世代を遡ることが出来るという日本の歴史を感じながら、二礼・二拍手・一礼にてお参りします。

末社・乾疫神社

御祭神:建速須佐之男神・大己貴神・少彦名神

篠村八幡宮・乾疫神社

本殿に向かって右手には乾(いぬい)疫神社があります。

奈良時代から続く御霊信仰に依って建立された社です。

御霊信仰とは、かつて流行り病や疫病、飢饉、天変地異などは悪霊や怨霊が起こしていると信じられていたため、それらの霊を神様として祭ることで鎮めることが出来ると考えられていた時代の信仰です。

今宮神社(京都府)などに代表される疫神社の1社で、創建時期も同じ頃(西暦994年頃)だと伝わるため、篠村八幡宮よりも古い歴史を持つ末社です。

社名は、乾(平安京の北西)から都に入ろうとする悪霊・怨霊を鎮めるために創建されたことに由来しています。

今回はご挨拶しませんでした。

末社・稲荷神社

御祭神:稲荷大神

篠村八幡宮稲荷社2

本殿に向かって左手には赤い鳥居が目印のお稲荷様が祀られています。

いつものように、ご挨拶させて頂きました。

篠村八幡宮・稲荷神社1

その他の末社

篠村八幡宮の境内には、他にも篠村八幡宮歴代神職を祀る「祖霊社」、祓神を祀る「祓戸社」、4柱合祀社の「小宮社」があります。

〇祓戸社
篠村八幡宮・祓戸社

 

 

 

 

〇小宮社
篠村八幡宮・小宮社

篠村八幡宮で頂ける御朱印と受付時間

今回頂いた御朱印はコチラ。

篠村八幡宮・御朱印

「足利高氏旗あげの地」のスタンプが目立ちますね!

初穂料は300円で、社務所にて頂きます。

オリジナル御朱印帳は確認出来ませんでしたが、お守りなどの授与品も用意されていました。

篠村八幡宮授与品

ただし、社務所が開いているのは年始や大きな祭事が執り行われる日のみですので、通常期に篠村八幡宮を訪れても御朱印を含む授与品を頂くことは出来ませんので、ご注意下さい。

なお、祭事については放生会(毎年9月第3日曜日)、秋季例大祭(毎年10月25日)が執り行われているそうです。

篠村八幡宮へのアクセス方法

篠村八幡宮へは車でのアクセスがオススメです。

篠村八幡宮の北側に10台ほど駐車可能な参拝者専用駐車場(無料)があります。

一の鳥居横の細い道路から北側に回り込むことが出来ますが、大型車両は大きく回り道しなければなりませんのでご注意下さい。

篠村八幡宮脇道

軽自動車は十分通行可能で、普通車でもコンパクトカーであれば左右に注意しながら通行可能だと思います。

篠村八幡宮境内見取り図

電車で参拝することも出来ますが、最寄駅のJR嵯峨野線「馬堀駅」からは徒歩で25分~30分程度かかるので、あまりオススメ出来ません。

まとめ

✔名称
村社 篠村八幡宮

✔御祭神
誉田別命
仲哀天皇
神功皇后

✔所在地
京都府亀岡市篠町篠八幡裏4

✔社務所営業時間
年始及び祭事日のみ 営業時間不明

✔専用駐車場

利用料:無料

✔御朱印

初穂料:300円
社務所にて頂く

✔アクセス方法
車がオススメ
※一方通行規制時間に注意

✔公式ホームページ
>>篠村八幡宮 公式HP

✔その他特記事項
〇乾疫神社は日本最古の疫神社の1社

京都縦貫道「篠インターチェンジ」から、「篠村八幡宮」

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この記事を書いた人
篠町

30代に突入した製薬会社に勤めるサラリーマン。
仕事にやりがいを見い出せず、プライベートで趣味の競艇や寺院仏閣巡りに精を出す。御朱印集めも大好き。

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