今回はFateシリーズで人気の「源 頼光」を祭っている、多田神社を紹介します。
Fateのスマホゲームをプレイしている人なら、絶対に知っている!と言い切っても過言ではないこの「源頼光」。
作品中では例に漏れず、女性化してしまっています(ゲーム内では一応言い訳?というか女性化の帳尻合わせがなされています)。
しかしながら、基本霊基がバーサーカークラスでの召喚ということで、味方なら頼もしい、でも敵ならやっかいという、非常に強力なサーヴァントとなっています。
なお、頼光ママが討伐したと言われる酒呑童子と犬猿の仲なのは、皆さんご存知の通りです。
>>Fateで人気!源頼光と坂田金時が酒呑童子の首を埋めた「首塚大明神」へ参拝!
そんな源頼光が祭られている多田神社にお参りしていきましょう!
多田神社へお参り
三ツ矢サイダー発祥の地である兵庫県川西市、国道173号線を能勢電鉄妙見線「多田駅」の駅前交差点から西に曲がり、県道130号線を進んでいくと右手に見えてくるのは、京都・六孫王神社、大阪・壺井八幡宮と並んで「源氏三神社」の1つ、多田神社です。
元は真言律宗(天台宗)の寺院であり、国指定の史跡「多田院」としても有名です。
また、かつては清和源氏の発展の礎を築いた源満仲(頼光の父)が居住し、源氏発祥の地とも呼ばれています。
祭られているのは、その「源満仲」を筆頭に、長男「頼光ママ」、三男「頼信」、頼信の長男「頼義」、頼義の長男「義家」の五公。
いずれも高名な源氏ばかりで、逸話には事欠きません。いやはや、酒呑童子や茨城童子も相手が悪かった。
さて、そんな頼光が祭られている多田神社ですが、県道に面した境内への入口の石段は存在感が凄いです・・・。
アレ?神社なのに鳥居がない・・・??と思ってふと振り返ると、赤い桟橋の向こう側にありました!!
写真ではちょっと見にくいかもしれませんが、鳥居から多田神社を撮るとこんな感じです。
階段を登ると見えてくるのは、兵庫県指定の重要文化財に指定されている南門。
「多田大権現」(※源満仲の神号)の額が掲げられた南門には、清和源氏の家紋である「笹竜胆」と徳川家の家紋である「三つ葉葵」が描かれた提灯が確認出来ます。
源家発祥の地と言われる多田神社、もちろん源氏の家紋があるのは理解できるのですが、何故徳川の家紋もあるのでしょうか?
実は、この多田神社、戦国時代(1577年)に織田信長の甥、織田信澄の軍勢によって社殿が消失してしまいます。
その後、江戸時代に入り、荒廃した社殿を再建したのが清和源氏を称した(仮冒したとも、つまり偽称・・・)徳川第4代将軍・徳川家綱です。
さらには、第5代将軍・徳川綱吉によって満仲に神号が送られ、満仲が神として奉られるようになり、多田院は寺院よりも神社としての色合いが濃くなっていったと言われています。
そうして徳川家の庇護があって信仰を取り戻した多田神社は、徳川の家紋も一緒に描くようになったようです。
その南門ですが、建物の金具部分に目をやると、なんとハートマークらしきものが!!
これは、隠れミッキーならぬ隠れハートとして、神社ではよく見かける金具なのですが、実は猪目(いのめ)といってイノシシの目を模った魔除けだと言われています。
なので正確にはハートマークではなく、猪の目であり、鬼瓦や沖縄のシーサーなどと同じ魔除けなんです。
神社によっては恋愛成就と結びつけるところもあるそうですが、由来ぐらいは覚えておきたいものですね!
猪目は多田神社だけでなく、様々な神社で見かけることが出来るので、今度神社へお参りする機会があったら、是非探してみて下さい。
境内には、多田神社の由緒が記された立て札や、頼光ママの「大江山鬼退治の唄」など、頼光ママの息子である我らにとっては、「頼光」の文字を見つけて、ついついニヤリとしてしまう場所がいくつかあります。
あと、どうでも良い情報ですが、手水舎の柄杓がめっちゃ長い。
社務所を抜け、本殿に向かうと、空気が一変。
急に厳かな雰囲気になります。
心なしか鳥のさえずりも小さくなり、心が落ち着いていくような気がしました。
脇には横綱・貴乃花と横綱・曙の記念碑も見ることができます。
本殿にも笹竜胆と三つ葉葵を見ることができます。
頼光ママもこの辺りを散策してたのかもしれないなぁと、思いを巡らせながら、二礼、二拍手、一礼でご挨拶します。
多田神社で頂ける御朱印と時間
頼光ママにご挨拶した後は、社務所向いの授与所で御朱印を頂きます。
今回私が頂いた御朱印はコチラ。
初穂料は300円でした。
多田神社の朱印に、まぁなんとも惚れ惚れするような素晴らしい達筆で「源家祖廟」と書かれています。
・・・ん、待てよ?祖廟・・・??もしかして墳墓とかある??
と思い至った時には既に帰宅後で、後日調べてみると・・・やっぱりありました。満仲公と頼光ママの廟。
これは頼光ママの子供(マスター)としてあるまじき失態!
次回お参りに行った時は、必ず手を合わせに行こうと思います。
なお、御朱印が頂けるのは、授与所が開いている9時~17時となっていますので、ご注意下さい。
多田神社へのアクセス
多田神社へは車でもバスでもどちらでも無理なく参拝出来ます。
参拝者専用駐車場(有料)は利用料500円くらいだった気がします(うろ覚えでごめんなさい!千円以下なのは間違いないです)。十数台分の広さがあるので、祭事の時期を避ければ特に駐車場に迷うことはなさそうです。
電車とバスであれば、阪急電鉄宝塚線「川西能勢口駅」から阪急バスに乗り換えて「多田神社前駅」で降車後、徒歩5分程度です。
能勢電鉄「多田駅」からも行けますが、徒歩10分から15分ほどかかるので、阪急電鉄の方がオススメです。
多田神社公式HPも参考にして下さい。
まとめ
☑多田神社には頼光ママが祭られている!!(父・満仲公を筆頭に源氏五公)
☑頼光ママの子供たち(マスター)にとっては間違いなく聖地の1つ!!
☑御朱印がなんかカッコイイ(すみません、完全なる私見です)
☑元は寺院だが、清和源氏を称した徳川の庇護を受け、神社としての色合いが強くなった。
☑本殿の境内には横綱・貴乃花や横綱・曙の記念碑も!
☑参拝は車でもバスでもOK!
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