Fateで人気!巴御前のお墓、義仲寺へ参拝!御朱印と時間、アクセスも

義仲寺巴塚 Fateシリーズ

今回はFateシリーズで密かに人気を集めているキャラクター、「巴御前」のお墓がある滋賀県大津市の「義仲寺」をご紹介します。

「巴御前」と言えば、Fate作品の中では鬼の1種として扱われ、角まで生えてしまっていますが、生前の活躍をなぞらえてみれば、確かに鬼だと呼べるような逸話をいくつか残しています

そんな巴御前のお墓がある義仲寺には、巴御前以外にも、お寺の名前にもなっている巴御前を愛妾としていた源義仲(木曾義仲とも)や、なんとあの「おくのほそ道」で有名な俳聖・松尾芭蕉のお墓もあります。

それでは、Fateファンだけでなく、松尾芭蕉のファンからも聖地として親しまれている義仲寺にお参りしていきましょう。

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義仲寺へお参り

滋賀県大津市、琵琶湖を望む県道18号線湖岸道路から南に1本入ったところに、静かに門を構えるのは天台宗系列の寺院である「義仲寺」(ぎちゅうじ)。

平安時代末期、征夷大将軍まで上り詰めた源義仲(みなもとのよしなか)が権力争いの末に、従兄弟である源頼朝・義経(牛若丸!)兄弟に敗れ、討ち死にした後、巴御前が開山したと言われています。

義仲寺入口の山門はとても質素な造りで、お寺自体が街中に位置しているため、車でお参りに行く際は注意しておかないと素通りしてしまう可能性があります。

義仲寺山門

その山門右手には巴御前を祀った巴地蔵堂があります。

なんでも、この地域における巴御前への信仰はとても深く、現在でも町内の人々によって祭事が執り行われているほどだそうです。

山門をくぐると、すぐに寺務所があり、そこで拝観料300円を納めて、敷地に足を踏み入れます。

敷地は縦長で決して広くは無く、比較的小さなお寺なのですが、緑あふれる景色が楽しめる上に、巴御前を目的とする以外にも、1度は足を運んでその目で見て頂きたいものが沢山あります。

義仲寺境内見取図

義仲寺境内
※敷地奥、翁堂から山門を望む。

寺務所を過ぎ、本尊である聖観世音菩薩が納められた朝日堂に手を合わせ、敷地を進むと早速左手に見えてくるのは、今回の最大の目的、巴御前のお墓、「巴塚」です。

義仲寺巴塚

京都の宇治川で頼朝の軍勢に攻められ、劣勢となった源義仲は、武勇で有名だった巴御前を落ち延びさせようとします。

しかし生来武力に優れ、女武将としても名高かった巴御前はこれを固辞。その際、Fateシリーズでも語られるように、迫りくる敵武者2人を左右から脇に挟んで頭を潰したとの逸話も残っています。

Fateシリーズでは語られない、巴御前のその後ですが、義仲を祭るためにこの地に草庵を築き、長きにわたって義仲を弔ったのち、どこかへ姿を消したと言われています。

一説では91歳まで生きた、とも言われており、平安時代の女性の平均寿命が27歳前後だったことを考えると非常に長生きだったことが分かります。

女ながらに戦場を駆け、当時ではとても考えられない長寿、武者2人の頭を脇で挟み潰す腕力、そして平安時代は鬼が京の都を跋扈(ばっこ)していたことなど、残っている逸話がいずれも人間離れしていることが要因となって、Fateでは鬼の一種として扱われているのではないでしょうか。

ただし、この巴塚には巴御前の骨は埋められておらず、あくまでも巴御前を偲ぶための塚だそうです。

それでも巴御前ファンとしては、この地を訪れ、この塚の前で手を合わせることが出来ることはとても意義のあることだと思います。

間違いなく、Fateシリーズの聖地と言えるでしょう。

敷地をさらに奥に進むと、世間一般的にはこちらのほうが圧倒的にファンが多いであろう、松尾芭蕉のお墓と源義仲のお墓(義仲塚)が寄り添うようにして並んでいます。

しかしながら、私の目的は巴御前だったので、実はここで松尾芭蕉のお墓を見つけるまで、松尾芭蕉と縁のあるお寺だとは知りもしませんでした・・・!!!

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だから、というわけではないのですが、松尾芭蕉・源義仲のお墓の写真を撮り忘れる、という失態も気にしなくて大丈夫ですよね?(笑)

ここには、実際に松尾芭蕉の遺体が葬られたそうで、時代を超えてあの松尾芭蕉が見た景色に思いを馳せることが出来ます。

今回は巴御前ファンとして義仲寺を訪れたため詳しい内容は割愛させて頂きますが、松尾芭蕉は源義仲に強烈な憧れを抱いていたらしく、このお寺には何度も足繫く通い、芭蕉が亡くなったのが現在の大阪であるにも関わらず、「骸は木曽塚(義仲塚)に送るべし」と遺言を残したほどだそうです。

実際に義仲塚のすぐそばにお墓は建てられており、松尾芭蕉の弟子であった又玄(ゆうげん)による「木曽殿と背中合わせの寒さかな」(※木曽殿とは源義仲の別名。木曽義仲)という俳句には、松尾芭蕉が生きた時代は違えども義仲を非常に慕っていたという気持ちと、2人が眠るお墓の侘しさが表現されています。

更に奥に進むと、翁堂と呼ばれる小さなお堂があります。このお堂は西暦1769年に再建されたものですが、天井には四季折々の花が描かれた絵画、左右の壁上には36人の高名な俳人が描かれています。俳句に知識の無い私では誰が描かれているのか識別することが出来ませんでした・・・。

義仲寺翁堂天井絵画

一通り見学し終えて寺務所へ戻る途中、巴塚に手を合わせることを最大の目的(かなりミーハーな理由・・・)に義仲寺を訪れたはずなのに、お寺の情緒あふれる風景や、松尾芭蕉と源義仲の関係を資料で知っていくうちに、なんだかそんな気持ちだけで義仲寺を訪るのはちょっと失礼だったかもしれないな、と思うようになりました。

義仲寺で頂ける御朱印と時間

ちょっと自分が情けなく感じ始めたところですが、寺務所で御朱印を頂きます。(それはそれ、これはこれ!)

今回私が頂いた御朱印はコチラ。

義仲寺御朱印「巴御前」

300円を納めて、書置きのものを頂きました。朝日将軍御墓所の朱印に中央には「巴御前」の筆が入れられています。

義仲寺ではこの「巴御前」を含め、3種類の御朱印が頂けます。

他には源義仲の別名である「朝日将軍」、松尾芭蕉のことである「正風宗師」の御朱印がありますが、巴御前ファンとしては選択する余地はありませんね!

ちなみに松尾芭蕉の「正風」とは松尾芭蕉の門下生たちが自分たちの俳句を「正風」と称したことが由来となっています。

また、元々は「朝日将軍」「正風宗師」の2種類しか御朱印は用意されていなかったそうですが、近年の巴御前の人気と地域の人々の信仰の厚さから、「巴御前」の御朱印を授与するようになったと聞きました。

巴御前ファンとしては嬉しい限りですね!!

御朱印が頂けるのは寺務所が開いている9時~17時までとなっていますので、ご注意ください。

また毎週月曜日は祝日を除いて寺務所は休業、冬場は閉門時間が早まることもあるそうなので、時間には余裕を持ってお参りすると良いでしょう。(令和元年8月現在)

義仲寺へのアクセス方法

お寺専用の駐車場はありません。細い道路を挟んだ向かい側に数台分のコインパーキングがありますが、狭いうえに特殊な形をしているので、車で向かうのはあまりオススメできません。

義仲寺へ行くのであれば、電車で向かうのが良いと思います。

JR「膳所駅(ぜぜ駅)」、もしくは京阪電鉄「京阪膳所駅」から徒歩10程度です。

お寺のすぐ近くにはコメダ珈琲店もありましたので、義仲寺を訪れた後にはコーヒー片手に、巴御前に思いを馳せながら、落ち着いた気持ちでアーチャー巴御前の為に種火周回することが出来るでしょう。(令和元年8月現在)

まとめ

☑義仲寺は巴御前だけでなく、源義仲・松尾芭蕉のお墓もある。

☑広くはない境内ながら、非常に見所の多いお寺で、緑あふれる景色が素晴らしい。写真家にもオススメ。

☑御朱印は3種類。「巴御前」以外にも「朝日将軍」「正風宗師」があるが、巴御前ファンなら選択の余地はない(笑)

☑御朱印が頂ける寺務所が開いているのは9時~17時。(祝日を除く毎週月曜は休業)

義仲寺へは電車+徒歩がオススメ。駅からは歩いて10分程度。

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この記事を書いた人
篠町

30代に突入した製薬会社に勤めるサラリーマン。
仕事にやりがいを見い出せず、プライベートで趣味の競艇や寺院仏閣巡りに精を出す。御朱印集めも大好き。

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