今回は眼病治療に御利益のある、柳谷観音・楊谷寺をご紹介します。
楊谷寺は境内がとても広く、1度では紹介しきれなかったので、記事を分けてご紹介します。
>>【本堂周辺編】続いて、今回は【奥之院編】です。
それでは、見どころたっぷりの楊谷寺、奥之院へお参りしていきましょう。
楊谷寺へお参り【奥之院周辺編】
京都府長岡京市、大阪府高槻市とは山を挟んで反対側に位置する楊谷寺は、紅葉の季節になると参拝客で賑わう寺院の1つです。
近くには、やはり紅葉で有名な光明寺や、樹齢600年を超す日本一の松の木「遊龍松」が有名な喜峯寺などがあります。
今回ご紹介する楊谷寺も含めて、光明寺・善峯寺・楊谷寺は「京都西山三山」と呼ばれ、京都西部を観光するならば、ぜひとも3寺院セットでお参りしたいものです。
また、楊谷寺参道の向かいには、陽光桜苑と名付けられた小さな庭園と見晴台もあり、そちらから楊谷寺の全景(乙訓景観十景に数えられています)を見ることが出来ます。
そんな楊谷寺ですが、本堂奥にある上書院から京都府指定名勝「楊谷寺庭園」を拝観した後にも、まだまだ見所は沢山あります。
上書院横の、人ひとり通るのもやっとの細い通路を抜けた先にあるのは、「心琴窟(しんきんくつ)」と呼ばれる水を使った音響装置です。
柄杓で水をすくい、石で囲まれた所に落とします。
そして、立てかけてある竹筒を、片方は地面の瓦のようなところに、もう片方は耳にあてます。
すると、水滴が落ちる音が地面下にある洞窟に反響し、「キーン、キーン」という聞き慣れない音が聞こえてきます。
心琴窟は、楊谷寺が眼病治療に御利益のある寺院ですから、こうして「目」だけでなく、「耳」でも楽しんで頂きたいという寺院のおもてなしの心が表われている装置なんです。
水の音で心癒された後は、奥之院へと続く長い廊下を進みます。
ところがこの廊下、結構長い・・・。
さらに階段も多く、勾配があります。
京都府にある神社・寺院は比較的小さくまとまったものが多いのですが、楊谷寺は違います。
この廊下の外には、梅雨時期~初夏にかけては「あじさい廻廊」と呼ばれるほど、紫陽花が綺麗に咲くそうです。
またその時期になったら訪れてみたいものです。
長くきつい廊下を抜けた先にあるのは、楊谷寺・奥之院です。
こちらのルートから来ると、奥之院の裏側を回って奥之院内部へと進んでいくことになります。
奥之院裏には、愛染明王を祀る「愛染堂」と後ほどご紹介する「眼力稲荷大明神奥之院」が鎮座しています。
※すみません、愛染堂が少し見切れてしまっています・・・。
楊谷寺の本堂では眼病治療に御利益を頂けましたが、この愛染堂では「夫婦円満」に御利益があり、楊谷寺奥之院では「子授け・安産祈願」に御利益があります。
奥之院のお堂を一周回って、お堂内部へと足を踏み入れます。
「あじさい廻廊」を登ってきたので、少し肩で息をしつつも、静かな心でお参りします。
すぐ脇には、観音様の眷属である「二十八部衆」の像も見ることが出来ます。
風神雷神はもちろん、迦楼羅王や阿修羅王など、日頃様々な困難から私たちを護ってくれている二十八部衆にもご挨拶をしておきましょう!
奥之院の外に出ると、奥之院の表側へと出てきます。
奥之院のお庭も風情があって、ここまで登ってきたかいがあります!
奥之院を出ると、本堂へと戻る「四季の道」を進みます。
途中、落ち葉でハートマークが作られていました。
夫婦円満や子授けに御利益のある奥之院ですから、こうした小さな気遣いも嬉しいですね!!
また、四季の道から見える景色もまた素晴らしいものでした。
そして、四季の道を下っていく途中にあるのが、先ほど愛染堂の隣に奥之院があった、眼力稲荷大明神。
稲荷社の総本山、伏見稲荷大社から勧請(分霊を祀ったもの)を受けた眼力稲荷大明神は、眼にまつわる楊谷寺の境内に建てられているだけあって、先を見通す力の御利益が頂けます。
仕事で大事な選択を迫られた時に、ここでどちらを選ぶべきか尋ねに訪れる参詣者もいるそうです。
私も自分の今の仕事にやりがいを一切感じていませんので、是非とも私に合った仕事を見付け出せるよう、その先見の明をお借りしたいものです!
寺院の中に建てられてはいますが、この眼力稲荷大明神は神社ですから、二礼、二拍手、一礼でご挨拶をしたのですが、由緒書には「一礼、二拍手、一礼でお参りください」と書かれており、ちょっと恥ずかしい思いをしました(笑)
あなたは私と同じ間違いをしないようにして下さいね!!
そして眼力稲荷大明神の下隣りには、「淀殿弁財天」もあります。
淀殿とは、そう、まさにあの淀殿です。
>>Fateで人気!淀殿(茶々)のお墓、太融寺へ参拝!御朱印とアクセスも
今回は戸が閉められていましたので、中を扉の隙間から覗いてみたのですが・・・・・・中に安置されている淀殿がちょっと怖かったので、これ以上はやめておきます。。。
どんな淀殿がいらっしゃるかは、ぜひその目でお確かめ下さい・・・。
淀殿弁財天を過ぎると、阿弥陀堂前の広場に出て、本堂へと戻ってきます。
これで、ようやく楊谷寺境内をひと回りすることが出来ました。
広場の隅には無料の休憩所があり、そこには自動販売機も設置されていますので、乾いた喉を潤しつつ、ちょっと休憩しましょう!
休憩所横の小手水舎もお見逃しなく!!
途中で四季の道から眼力稲荷大明神へと逸れた方は、この休憩所の近くから四季の道へと戻ることも出来ますので、四季の道の写真を撮るならぜひ立ち寄っておきましょう。
背もたれがハートマークに抜かれたベンチも必見ですよ!
楊谷寺で頂ける本堂以外の御朱印
楊谷寺で頂ける御朱印は種類が沢山あります。
私が頂いていない御朱印については、最後に大きな写真でまとめてご紹介しますので、ご参照ください。
①楊谷寺奥之院 300円
奥之院大悲殿と筆が入れられています。
②朔日限定御朱印 300円
毎月1日(朔日)にのみ授与されている御朱印です。
今回、楊谷寺に訪れたのがたまたま1日でしたので、頂くことにしました。
③淀殿弁財天 300円
今回、私は頂きませんでした。
「美心」という筆が入れられているのですが、「心」が「人」にも見えるので「美人」とも読めます。
身も心も美しく、という御朱印に込められた思いが読み取れます。
④愛染明王 300円(17日限定御朱印は400円)
今回、私は頂きませんでした。
「あいりきさん」の名で親しまれている愛染明王の御朱印です。
「愛力」という筆が入れられているのですが、毎月17日限定で頂ける限定版には「愛」の字に「LOVE」の文字が隠れています。
是非とも17日に訪れて、その限定御朱印を頂きたいものです。
⑤眼力稲荷大明神 300円
今回、頂くことが出来せんでした。
眼力稲荷大明神の御朱印は、愛染明王限定御朱印と同じく毎月17日のみの授与となっています。
仕事でとにかくモチベーションが低い私にとって、マストでタイムリーな御朱印でしたので、是非とも17日に再度訪れて御朱印を頂きたいものです。
今回ご紹介した御朱印の他にも、月毎に授与される御朱印は異なります。
ガラシャまつり御朱印や花手水の御朱印など、本当に沢山種類がありますので、悩むこと間違いなしです!
「楊谷寺で頂ける御朱印一覧」
これだけ御朱印が多いと、やはり寺院側もどの御朱印帳にどの御朱印を授与するのか把握しにくいのでしょうか。
御朱印を頂く際には、紙に頂きたい御朱印をチェックしてから受付に持っていくという、珍しいスタイルで御朱印を頂きます。
楊谷寺のオリジナル御朱印帳はコチラ
ちなみに、結局買いはしませんでしたが、私は眼力稲荷大明神の御朱印帳を頂こうか、真剣に迷いました。
楊谷寺へのアクセス方法
楊谷寺へは車でのアクセスが絶対オススメです!
詳しくはコチラでご紹介していますので、ご参照ください。
>>【本堂編】眼病治療の柳谷観音、楊谷寺へ参拝!御朱印とアクセスも
まとめ
☑楊谷寺奥之院へは、「あじさい廻廊」を通るが、これがなかなか体力的にきつい!
☑奥之院裏手には「あいりきさん」で親しまれている愛染明王を祀る愛染堂がある
☑奥之院は子授け・安産祈願に御利益
☑眼力稲荷大明神は先見の明・合格祈願・仕事運上昇に御利益
☑淀殿弁財天の中にある淀殿が、ちょっと怖い・・・
☑御朱印は縁日である毎月17日限定のものが幾つかあるので注意!
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