西院春日神社へ参拝!摂社の還来神社にも注目!御朱印とアクセスも

西院春日神社本殿 神社

今回は、京都府京都市右京区に鎮座する「西院春日神社」をご紹介します。

西院春日神社は奈良の春日大神を勧請して祭った神社であり、大原野神社・吉田神社と並んで京都で春日大神を祭る有名な神社の1社です。

>>紫式部の氏神でもある京春日・大原野神社へ参拝!御朱印とアクセスも

それでは、西院春日神社へお参りしていきましょう。

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西院春日神社の由緒

神社の創建は、西暦833年。

淳和天皇(在位:西暦823年~833年)が退位され、淳和院離宮(西院)へと隠居される際、離宮の守護社として創建されたのが発祥と伝わります。

読み方は「さいいんかすがじんじゃ」。

社名にもある通り、春日大神が祭られている神社です。

春日大神とは建御賀豆智命(タケミカズチ)・伊波比主命・天児屋根命・比売神の4柱のことで、その総本社は奈良県に鎮座する春日大社です。

西院春日神社も奈良の春日大神の勧請を受けた、とされているので、おそらくは春日大社が勧請元ではないかと思われますが、勧請元が明記されている資料は見当たりませんでした。

また、淳和(じゅんな)天皇の皇女である崇子(たかこ)内親王が疱瘡に罹った際、春日大神へ祈祷したところ無事に快復されたことから、病気平癒や災難厄除けの御利益もあると言われています。

西院春日神社へ参拝

金閣寺平野神社北野天満宮も建ち並ぶ、京都市西部を縦断する府道101号線(通称・西大路通り)から1本西に入った通りに面しているのが「西院春日神社」です。

西院春日神社キャプチャ

一の鳥居と看板が目を引くので、通りを間違えなければ道に迷うことはないと思います。

西院春日神社看板

一の鳥居をくぐって境内へと足を踏み入れると、左手に手水舎がありますので、ここでお清めをしましょう。

西院春日神社手水舎1

西院春日神社手水舎2

手水舎の隣には、「一願蛙」という3匹の蛙の像があります。

西院春日神社一願蛙1

西院春日神社一願蛙2

神社の境内はさほど広くはなく、拝殿を中心にこじんまりとした印象を受けます。

西院春日神社拝殿

境内には皇室にまつわるものも幾つか見ることが出来ます。

中には旧宮家である「有栖川家」由来の梅の木もありました。

西院春日神社境内3

西院春日神社境内2

西院春日神社境内1

本殿

御祭神:建御賀豆智命・伊波比主命・天児屋根命・比売神

西院春日神社本殿

拝殿の奥には、西院春日神社の本殿があります。

春日大神を祭る神社に多い、本坪鈴と鈴緒がないスタイルの社殿です。

お賽銭を投げ、二礼・二拍手・一礼にてお参りします。

本殿前での写真撮影は禁止されていましたので、撮影される場合はご注意下さい。

本殿の前には御百度石がありますので、お百度参りをすることも出来ます。

西院春日神社お百度石

摂社・還来神社

御祭神:淳和太后正子内親王

西院春日神社摂社・還来神社

境内の西側には、淳和天皇の皇太后であった正子内親王を祭る還来(もどろき)神社があります。

現在は旅の安全に御利益があると言われています。

これは淳和院が崩御したのち、出家して尼となっていた正子内親王が火災に遭って淳和院離宮を離れることになってしまったが、のちに焼失を免れた淳和院離宮の1宮へと戻ることが出来たことに由来しています。

戦時中は、戦争へと駆り出される兵士たちが無事に帰還することを祈願するため、その親族が数多く参拝に訪れたと言われています。

旅の履物として多用された草履を「旅行安全祈願」に奉納して、社殿向いに置かれた「撫石」を撫でてから出立し、無事に帰って来れたのであれば「帰還御礼」に再度草履を奉納する風習がありました。

その風習は現在でも受け継がれており、社殿には多くの草履が掛けられていました。

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西院春日神社摂社・還来神社奉納草履

西院春日神社撫石
※社殿向いに置かれた「撫石」

末社・弁財天稲荷大明神

御祭神:弁財天・稲荷大明神

西院春日神社末社・弁財天稲荷大明神

本殿の北西側には、弁財天とお稲荷様が合祀された神社があります。

なぜ西院春日神社では弁財天とお稲荷様が合祀されているのおかは判りませんでしたが、お稲荷様を見かけると挨拶せずにはいられないので、今回もお参りさせて頂きました。

末社・西院宮、住吉社

西院春日神社末社・西院宮社

西院春日神社末社・住吉社

末社・4柱合祀社

御祭神:大物主命(金刀比羅宮)・虚無太元尊神(大元宮社)・菅原道真公(天満宮社)・猿田比古神(猿田彦社)

西院春日神社末社・4柱合祀社

舞殿の裏には4柱が合祀された社殿があります。

特に、全国神社の本宗社とされる伊勢神宮(三重県)よりも上位格であると言われる、吉田神社(京都府)末社の「大元宮」が祀られているのは注目です。

ちなみに最初に述べた通り、吉田神社も春日大神の分霊を祭った神社です。

西院春日神社で頂ける御朱印と受付時間

今回頂いた御朱印はコチラ。

西院春日神社御朱印

初穂料は300円で、社務所にて頂くことが出来ます。

他にも、兼務社・西院野々宮神社、摂社・還来神社の御朱印も頂くことが出来ます。

西院春日神社で頂ける御朱印

受付時間は社務所が開いている9時~17時となっていますので、ご注意下さい。

オリジナル御朱印帳も1種類確認出来ました。

西院春日神社オリジナル御朱印帳

下り藤(六尺藤)に春日大神の御使いである鹿が描かれており、非常に魅力的な御朱印帳でした。

また西院春日神社では、北西約1.5kmに鎮座する「猿田彦神社(山之内庚申)」の御朱印も頂くことが出来ます。

猿田彦神社(京都)御朱印

初穂料は同じく300円ですが、猿田彦神社の御朱印が頂ける事を案内する表示などはありませんでした。

誤って猿田彦神社の御朱印を頂くことはないと思いますが、逆に猿田彦神社の御朱印を頂きたい場合は、その旨を社務所にて申し出る必要がありますのでご注意下さい。

>>京都三庚申の1つ、猿田彦神社(山之内庚申)へ参拝!御朱印とアクセス

西院春日神社へのアクセス方法

西院春日神社へは、車の他、いずれの公共交通機関でも無理なく参拝することが出来ます。

車で参拝する場合は、境内西側に参拝者専用駐車場(無料)がありますので、そちらをご利用下さい。

東門の鳥居横に有料のコインパーキングがありますので、ついついそちらに停めてしまいがち(私は初めて訪れた際に誤って車を停めました笑)ですが、参拝者専用駐車場が裏手にありますのでご注意下さい。

西院春日神社駐車場案内

ただし、駐車場周辺は一方通行になっていますので、車で参拝する場合は併せてご注意下さい。

バスで参拝する場合は、市バス「西大路四条駅」で下車し、北西へ徒歩5分程度です。

電車で参拝する場合は、阪急電鉄か京福電車の「西院駅」で下車し、同じく北西へ徒歩5分程度です。

まとめ

✔名称
村社 西院春日神社

✔御祭神
建御賀豆智命
伊波比主命
天児屋根命
比売神

✔所在地
京都府京都市右京区西院春日町61

✔営業時間
年中無休 9時~17時

✔専用駐車場

利用料:無料

✔御朱印

初穂料:300円
社務所にて頂く
オリジナル御朱印帳有

✔アクセス方法
車・バス・電車、いずれも可
バス:市バス「西大路四条」下車、徒歩5分程度
電車:阪急電鉄か京福電車「西院駅」下車、徒歩5分程度

✔公式ホームページ
>>西院春日神社 公式HP

✔その他特記事項
〇兼務社である西院野々宮神社は、全国の地名「野々宮」の由来と言われる

阪急電鉄「西院駅」から、「西院春日神社」

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この記事を書いた人
篠町

30代に突入した製薬会社に勤めるサラリーマン。
仕事にやりがいを見い出せず、プライベートで趣味の競艇や寺院仏閣巡りに精を出す。御朱印集めも大好き。

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