今回は、天神様として世に広く知られる菅原道真公を祀る天満宮の総本山・北野天満宮の前身と言われる文子天満宮をご紹介します。
天満宮といえば、全国に約12000社以上存在すると言われます。
著名な天満宮としては、やはり福岡県太宰府に鎮座する「太宰府天満宮」が1番に挙げられるでしょうか。
太宰府天満宮は、無実の罪で太宰府に左遷された菅原道真公が失意の晩年を過ごした場所として有名ですが、もともと道真公は京の都の人ですから、やはり京都にも道真公を祀る天満宮は数多く存在します。
その京都に数多くある天満宮の中でも、是非とも訪れて頂きたい天満宮の1つ、文子天満宮にお参りしていきましょう。
文子天満宮へお参り
京都府京都市、JR京都駅から北西に約1kmの街中に鎮座するのは、天神信仰発祥の地・「文子天満宮」です。
読みは「あやこてんまんぐう」。
「ふみこ」と呼んでしまいがちですが、「あやこ」ですので注意しましょう。
京都特有の碁盤の目のような街通りを歩いていると突然目に入ってくるのはこの「文子天満宮」の看板です。
初めからこの「文子天満宮」を目的地にしていないと、ついつい通り過ぎてしまいそうになるほど、小さな天満宮です。
菅原道真公が太宰府へと左遷され、その地で失意のうちに亡くなられた後、京の都では飢饉や流行り病、悪天候などが続きました。
それを菅原道真公の祟りだと恐れた人々は、なんとかして道真公の怒りを鎮めようと考えます。
そんな中、道真公の乳母(育ての母親)を務めた多治比文子(たじひのあやこ)が自宅の庭に小さな祠を建て、菅原道真公を祀っていたのがこの文子天満宮の始まりだと言われています。
小さな鳥居をくぐると、すぐ目の前には本殿があります。
実は私、出身が福岡県ですので、福岡県の天満宮といえばやはり太宰府天満宮。
子供の頃から親に連れられて、太宰府天満宮へと初詣などで何度も参拝しましたので、多少なりとも天満宮とは縁があります。
ちなみに私が神社用の御朱印帳として使っている御朱印帳は太宰府天満宮オリジナルの御朱印帳です。
高校受験の際、就職試験の際は本当にお世話になりましたと改めてお礼申し上げるの同時に、今後ともよろしくお願い致します、との意を込めて、二礼、二拍手、一礼にてお参りします。
さて、京都にある天満宮といえば、全国天満宮の総本山と言われる北野天満宮が有名ですが、この文子天満宮は北野天満宮の前身とも言われています。
というのも、先ほどご紹介した乳母の多治比文子がある夜、夢の中で枕元に道真公が立ち「北野右近馬場(現在の北野天満宮)に祀ってほしい」と告げられます。
そこで西暦947年に北野天満宮が創建され、現在に至ります。
つまり、乳母・多治比文子が道真公を祀っていた小さな祠こそが最初の天満宮であり、「天神信仰発祥の地」と呼ばれる由縁なのです。
境内の奥には、太宰府へ左遷される途中に立ち寄った際に道真公が実際に腰掛けたという「腰掛石」があります。
太宰府へと左遷される途中に立ち寄った場所としては、他にも大阪府にある「露天神社」や「太融寺」などが有名です。
気になる方はこちらもご覧になって下さい。
>>お初天神こと、露天神社へ参拝!御朱印と受付時間、アクセスも
>>Fateで人気!淀殿(茶々)のお墓、太融寺へ参拝!御朱印とアクセスも
とはいえ、北野天満宮へ参拝するならば、少し場所が離れていますが、この文子天満宮へも参拝することを強くオススメします。
実は、京都府には他にも最初の天満宮を主張する天満宮が亀岡市にあります。
その名も「生身天満宮(いきみてんまんぐう)」。
こちらは創建が西暦901年。
まさに菅原道真公が太宰府へと流されたその年に創建された天満宮です。
ただし、こちらは道真公が生前のうちからお祀りしていた祠が発祥となっており、天神信仰発祥の地とはまたちょっと意味合いが違います。
詳しくはまた別の機会にご紹介しますが、是非ともこちらの天満宮にも訪れて頂きたいものです。
文子天満宮で頂ける御朱印と受付時間
今回、私が頂いた御朱印はコチラ
初穂料は300円。
文子天満宮の朱印に梅の花を表す印が押されています。
また右下には、「天神信仰発祥の神社」とスタンプが確認できますね。
参拝時間は7時~19時となっていますが、御朱印が頂けるのは宮司さんが在中の時のみとなりますので、ご注意下さい。
私はたまたま境内の掃除していらっしゃった宮司さんに声を掛け、御朱印を頂くことが出来ました。
お忙しいところに申し訳なかったかな?と思っていたのですが、とても快く引き受けて下さいました。
文子天満宮へのアクセス方法
文子天満宮へのアクセスは、電車がオススメです。
JR「京都駅」から徒歩約15分、地下鉄「五条駅」からは徒歩約10分の好立地です。
ただし、街中に建っている小さな神社なので、地図や地図アプリなどを活用しながら向かうのが良いでしょう。
車でのアクセスはあまりオススメ出来ません。
周辺は交通量が多い割には狭い道も多く、また一方通行もいたるところにある為、徒歩で向かう方が無難です。
幸い、周辺は起伏がほとんどない平坦な道ばかりですので、最寄駅から徒歩で向かって歩き疲れる、ということはないと思います。
まとめ
名称
村社 文子天満宮
御祭神
菅原道真
多治比文子
所在地
京都府京都市下京区間之町通花屋町下ル天神町400
営業時間
年中無休 7時~19時
専用駐車場
無
御朱印
社務所で頂く
初穂料300円
アクセス方法
車・電車・徒歩で可
ただし、周辺の交通状況から、電車+徒歩がオススメ
電車:JR「京都駅」下車、徒歩約15分
地下鉄「五条駅」下車、徒歩約10分
公式ホームページ
>>文子天満宮 公式HP
特記事項
天神信仰発祥の地
北野天満宮の前身神社
JR「京都駅」から「文子天満宮」
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